避けられない会社の倒産・破産後、計画倒産について思うこと

 

【計画倒産】は許されないこととして、悪質なケースでは詐欺罪に問われています。

 

わたし自身、社会保険料の滞納が原因で管理不足による失態をおかし、年金事務所から売上が入金される口座を差し押さえられてしまい事実上の倒産」状況となり、避けられない会社の倒産・破産を経験しました。

 

 以前から会社の倒産について、債務整理の方法や自己破産についても、何も知識がなく、突然の緊急事態を回避することができず、たくさんの債権者にご迷惑をかけました。

 

 その債権者の中には、恩義を感じている取引先や一部の従業員、また大切なお客さまも含まれていたため、経営者として努力をかさねた25年間の信用と信頼を一気に奈落に突き落としてしまいました。

 

 世間の噂が耳に入ってきます。

 

 「計画倒産や・・・」

「絶対、前々から準備してお金を隠している・・・」

「お金がない自己破産なんか絶対にしないやろ・・・」

 

これも仕方がないことであり破産手続き中の最中に、「計画的な倒産」で自己破産手続きを進めることができていれば、おなじ迷惑でも破産後の再出発が変わっていたと後悔しています。

 

まったくもって、何の準備もせず「突然の差し押さえから事実上の倒産、そして自己破産」という不足の事態に備えることができなかった、最悪な経営者の立場としては、案外、計画倒産をしたと思われている方が嬉しいような気持ちもあります。

 

そこで【計画倒産】について、破産手続き中に代理人弁護士から説明を受けたことがあったので、世間でイメージされている【計画倒産】をテーマについてまとめてみました。

 

【計画倒産】にはその意味の解釈から、大きく2つに分類されるのだと理解しました。

 

まずは、破産手続きを委任した代理人弁護士から、はじめてのヒアリングで質問されたことを一部ご紹介しながら【計画倒産】と【計画的な倒産】について説明したいと思います。

 

代理人弁護士のはじめてのヒアリング

 

※正確には受任前のはじめて弁護士事務所に相談へ出向いたときのヒアリングです。

 

  1. 粉飾決済はしていませんか?
  2. ご主人の会社に資産が流れる財産隠しが疑われると思いますが、その事実はないですか?
  3. いつから自己破産を考えました?また、いつから経営は破綻していましたか?

 

1.粉飾決済はしていませんか?

 

粉飾決済について、粉飾決済をして銀行から融資してもらうことは詐欺罪になります。

 

最近では世間を騒がせた「はれのひ」の代表が粉飾決済で、破産前に6000万円の融資を受け、海外逃亡の資金に充ててなのか使途については定かではないですが、詐欺罪で懲役2年と数ヶ月で逮捕されたのが有名ですね。

 

また、粉飾決済であれば修正申告をすることで、税金の滞納分と相殺ができるかもしれないということでした。

 

「わたしの破産した会社」は、元国税局の税理士を顧問として確定申告や月次決算など不正な計上をせず、事実のまま申告していました。

 

「代理人弁護士」は、申告書関係の書類や、現金出納帳、各種通帳、売掛金、買掛金、在庫帳、棚卸し資産などの関係書類を照らし合わせ作業をされ裏づけされていました。

 

2.夫の会社へ資産が流出していませんか?

 

夫の会社へ資産が流出していませんか?については、夫、個人からお金を借りていた状況で、経理上、計上していたので特に問題になりませんでした。

 

粉飾決算かどうかの確認とおなじように、経理上に夫からの借入金として帳簿や決算書、直近の試算書などに明記していたので説明させていただきました。

 

3.いつから破産を考えましたか?またいつから経営は破綻していましたか?

 

「破産を考えたのはいつからか?」

 

滞納していた社会保険料を年金事務所に差し押さえられ、事実上の倒産状況になってからです。

 

「経営破綻がいつからか?」

 

掘り下げると新事業として融資を受けた結果、新事業が失敗に終わった時点で債務超過、返済に困窮したためリスケジュールで会社の経営改善を図りはじめた8年ほど前からかもしれません。

 

代理人弁護士はあまりにも突然の自己破産申請になるので、相当、迷惑をかける方が出ますが、頑張って進めていきましょう。

 

経営破綻の時期については、「そうかもしれないですね・・・。」と、納得されました。

 

ひきつづき、自己破産をするに至った経緯や反省点など、破産手続を申立る際の陳述書の下準備にもなったヒアリングだと後でわかりました。

 

このように、代理人弁護士を委任しますと、破産に至った経緯や反省点について、詳しく説明していきながら、代理人弁護士が受任できる案件なのかを判断されていました。

 

その質問に対する答えには、後から裏づけの証明になるものも求められます

 

また、財産隠しなど【計画倒産】により、わたし自身が利益を生んでいないかの調査であり、詐欺的な要素がないかを確認されるためで、場合によっては受任できないこともあるそうです。

 

そして・・・代理人弁護士に指摘されたこがあります!

 

あまりにも突然すぎて何の準備もない倒産、自己破産をする珍しいケースだと言われたのが、とても印象に残っています。

 

ふつうは、もっと計画的に債務整理の方法やスケジュールを決め、従業員や取引先への影響を最小限にすることを優先しながら進めることが多く、倒産寸前まで通常営業されるケースは稀なケースだと補足されました。

 

だから受任通知後は、嵐のような苦情が舞い込んでくるんでしょうね。と予想されていましたが、その予想は的中されることになりました。

 

計画的な倒産について質問しました

 

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計画的に倒産させる?

犯罪ではないのか・・・・・?

 

そこで弁護士から教えられたのが、【計画倒産】【計画的な倒産】はちがうということでした。

 

??はてな??はてな??はてな??

 

【計画倒産】というのは、何を持って【計画倒産】なのか?質問しました。

以下の通りです。

 

【計画倒産とは?】

 

  • 倒産することを前提に、取引先から転売目的で商品を仕入れ換金した後、仕入れ代金を踏み倒して倒産する。
  • 倒産することが決まっているにもかかわらず、一般消費者から前受金を詐取して倒産する。
  • 金融機関から融資を受けた直後に意図的に倒産する。
  • 別法人に機材や資産を譲渡し、負債だけを残して破産する。

 

はじめから計画的に詐取しようと悪意をもって利益を生み、会社を倒産させるようなことが【計画倒産】に該当し、破産管財人が選任されてから、詐害行為として否認権が行使され返還請求がされることになる場合がある。

 

また、悪質な場合によっては破産犯罪として問われる可能性もでてくる。

 

破産法で明らかに禁じられている詐害行為であれば、代理人弁護士として受任はできない場合もある。

 

では、ここでいう【計画的な倒産】を説明する前に、【偏頗(へんぱ)弁済】という同じく、破産法で禁じられている行為を説明しますね。

 

【偏頗弁済(へんぱべんさい)】

 

  • 特定の借入先や取引先への支払のために、会社の資産(現金・預金・生命保険の解約金・在庫品・機材や工具)などを換金し、優先したい債務に返済処理をする

 

避けられない倒産を前にすると、どうしても恩義になった方だけにでも迷惑をかけたくない思いでこの【偏頗弁済】をしてしまう破産者がいるらしいです。

 

わたしもその一人でしたが、返したくても物理的に無理でした。

 

破産管財人により、詐害行為として否認権が行使され返還請求されることになる。

 

また、悪質な場合(特定の債務を返済するために、詐害行為である融資や仕入れをして換金するなど)によっては犯罪として問われる可能性もでてくる。

 

破産法で明らかに禁じられている詐害行為であれば、代理人弁護士として受任はできない場合もあるそうです。

 

【計画的な倒産とは】

 

上記は破産法で禁止されている行為ですが、経営者として避けられない倒産を迎えてしまったとき、従業員の未払い給料や、賃貸借契約で貸し主の原状回復への協力などのため優先して支払を済ませることは、破産管財人も裁判所も問題としないであろうという支払など。

 

これらは経営者の判断として、本来の破産法のルールであれば、労働債権は税金や社会保険料の未納分の方が優先債権になりますが、労働債権を重視してもとがめられないであろうということです。

 

実際に従業員の未払い給料、賃貸借契約の解約のために必要だった残置物の廃棄処理費用など、積立型生命保険の解約金と夫の立替金で清算しましたが、とがめられませんでした。

 

避けられない倒産を目前に、この労働債権などのどうしても支払わなければいけない債務のためや、倒産(自己破産など)するための費用のために、会社の資産を換金するのは、倒産する前に(会社の破産手続までに済ませないといけない)、換金する期間は必要であり、この準備を【計画的な倒産】というそうです。

 

むしろ、まったく何の準備もせず、会社の倒産・自己破産を迎えるようなことになれば、経営者として問題があると思います。

 

悪意をもって財産隠しなど、破産者自身の利益を得るための倒産を【計画倒産】とすれば、悪意のない相当な理由が認められるであろうことを前提とした【計画的な倒産】として考える。

 

避けられない倒産をする前に、経営者の判断で財産の換金をし、従業員の未払い給料や、取引先の仕入れ代金、賃貸借の原状回復費用などは、倒産・破産をする上で、破産の目的である破産者の再出発にも影響します。

 

以上が弁護士からの説明の概要になりますが、計画倒産・偏頗弁済・計画的な倒産などは、法律に関わるとてもナイーブな問題になるため、必ず、債務整理を専門にされている弁護士にご相談・ご確認くださいね。

 

【わたし個人の見解】

 

突然、会社の倒産に直面した経営者としての勝手な見解であり、たくさの債権者にご迷惑をかけた立場を承知の上で「計画倒産について思うこと」を申し上げます。

 

わたし自身、【計画的な倒産】【偏頗弁済】は、従業員の給料を代理人弁護士の承諾をもらい、生命保険の解約返戻金を支払に充てただけの、無計画な自己破産手続を開始してしまいました。

 

代理人弁護士にも稀なケースだといわれるほど・・・無計画な自己破産でした。

 

破産手続きを正しく理解し、知識を深めれば深めるほど、なんて愚かな最後を迎えたのかと後悔していました。

 

今でも、もっと早くから会社の終活をしていれば、その後の生活がちがっていたと後悔の気持ちは変わりません。

 

25年間、経営していた事業事態は黒字でしたが、債務超過のためにキャッシュフローは最悪な状態。

 

また、いつまでも抜け出せない環境に焦りを感じ、組織化されていない状況で幅広く事業の領域を拡げました。

 

その結果!

 

従業員の管理体制が弱く、人材不足を招いた結果、徐々に業績が悪化しましたが、何とか必死になって最後まで経営改善を図ろうと頑張っていました。

 

そのノウハウや信用も会社の倒産とともに、一瞬で消滅してしまったのはとても遺憾に思います。

 

できれば、業績が悪化の兆しが見えはじめた頃に、事業譲渡などの方法をとっていれば、少なくともお客さまへのご迷惑は避けることができたはずです。

 

取引先に関しても、金融機関の支払を優先して払っていたので、あのときの支払を取引先に回しておけばよかった!

 

さらには、最後の最後まで自己破産を考えていなかったために、積立型の生命保険料、ビジネスローンへの返済金など、遅延しては信用が無くなると思って無理して支払い続け、財布の中には小銭しかない状態で迎えた、突然の会社の倒産など・・・。

 

避けられなかった【無計画な倒産・破産】しか選択がなく、後悔の連続でした。

 

このような状況になっての会社の倒産・自己破産は、ほんとうに惨めで恥ずかしい限りです。

 

わたしは幸いにも夫の協力で、破産手続き費用・未払い給料の立替・原状回復の交渉後、約束した会社内の残置物の廃棄処分費用などの支払金役300万円ほどのお金を弁護士に相談後、即、用意してもらえました。

 

でも、この夫がいなければ夜逃げするか、最悪な事態で幕を下ろすかの極限まで追い込まれていたと想像します。

 

世間では、【計画倒産】は許されないダークなイメージがあると思います。

 

わたしは最後の最後まで熱意をもってチャレンジし続けた結果であり、会社に対する執着や未練はほんとうにありません。

 

ただ、経営者として会社の倒産時期を誤ってしまったことで、債権者へのご迷惑をもっと軽減できていたのではないかと思えば、冷静な判断力が欠如していたことを深く後悔しています。

 

今となっては、不謹慎かもしれないですが、経営者として努力をかさねて、知恵を絞って経営改善を図った末、会社の業績不振から抜け出せない状態が続けば、大切な従業員や取引先・お客さまへの迷惑を最小限に防ぐために行う【計画的な倒産】はありだと思います。

 

また自己破産後、再出発の道として、経営者の最低限の生活費確保や、再度、会社を経営するために事業自体を別法人に譲渡することもありだと思っています。

 

すべては、大切なお客さまや従業員、取引先に対する迷惑を最小限にするためであれば、ありだと思っています。

 

そのためにも、最後の最後まで緊急事態になって、【事実上の倒産状況】になってしまえば、【悪意のない計画的な倒産】はできなくなります。

 

明らかに悪意をもって詐取を目的とした融資やリースなどは、許されない行為なので別になります。

 

※これは自分の利益を目的としているので、わたしが伝えようとしている悪意のない計画的な倒産】ではありませんので思い違いをなさらないでくださいね

 

経営状況の改善が思うように進まないとき、この点を考えられる余裕があれば、債務整理に強い弁護士にご相談され、債務整理後のご自身の再起するチャンスや、最悪な状況で避けられない会社倒産・破産を回避し、賢明な判断をして欲しいと伝えおきます。

 


【悪意のない計画的な倒産のタイミング】の参考にこちら↓↓↓の記事もご覧くださいね。

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